このサンプルの構成を以下に紹介します。
- 用意するもの
- Arduino Uno R3(AVRマイコン搭載のマイコンボード)
- Uzuki(温湿度センサ・照度センサを搭載したセンサボード)
- WLANシールド
- Arduino IDEをインストールした(する)PC
- 無線LANルータ(インターネットに接続されているもの)
(必要に応じて)Arduino用ACアダプタ、USBケーブル(A-B)
- Arduino Uno R3
ArduinoはAtmel社のAVRマイコンを搭載した、プロトタイピングやプログラム教育のために開発されたマイコンボードです。14本のディジタル入出力ピンと6本のアナログ入力ピンを持ち、それぞれのピンに接続されているコネクタを介して外部回路と接続できる他、このコネクタ上に各種応用基板をスタックすることで、ユーザが簡単に機能を追加することが可能な構成となっています。
スケッチと呼ばれるArduinoのプログラムは無償で配布される専用IDEを使って開発します。このIDEは初心者やソフトウェア開発に不慣れなWebデザイナ等でも容易に開発できるよう設計された仕様となっており、レジスタやメモリを意識することなく、ユーザーはマイコンの動作を記述すれば動作するようなつくりとなっています。
Arduinoについての詳しい情報は、以下のサイトから入手することができます。
Arduino公式 - Uzuki
uzukiは㈱マクニカが開発したIoTセンサ基板です。本来はユカイ工学㈱の開発したフィジカルコンピューティングツールキットKonashiに接続可能な基板として開発されましたが、簡単な設定変更のみでArduinoにも接続することができます。
Uzukiには以下のセンサが搭載されています。- Si7013 温湿度センサ(Silicon Laboratories)
- Si1145 近接照度UV指数センサ(Silicon Laboratories)
- ADXL345 3軸加速度センサ(Analog Devices)
今回の使用例では、温湿度センサと照度センサの機能を利用します。
又、UzukiとArduinoはI2C(Inter Integrated Circuit)で接続されます。
Uzukiについての詳しい情報は、㈱マクニカのサイトから入手することができます(このサイトで購入も可能です)。。 - Arduino用WLANシールド変換基板
WLANシールドとArduinoを接続するための変換基板です。ユニバーサル基板を用いて自作することも可能ですが、WLANシールドの8箇所のスルーホールにピンヘッダをハンダ付けするだけで、WLANシールドをArduinoにスタックすることが可能になります。
Arduino用WLANシールド変換基板の回路図はここからダウンロードできます。
WLANシールド変換基板は、WLANシールドを取り付ける向きにより、Arduinoとの接続をハードウェアシリアルで行う場合とソフトウェアシリアル(Tx:8、Rx:7)で行う場合を使い分けることができます。 - 無線LANルータ(インターネットに接続されているもの)
WLANシールドをインターネットに接続するための無線LANルータを用意してください。無線LANルータはIEEE802.11bに対応し、WPS方式での接続が可能な機種を選定してください。
動作確認の取れている無線LANルータはこちらを参考にしてください。