OMOIKANetプラットフォームの共創と進化

一説では、インターネットに接続されるモノの総数は、2020年には全世界で600億台を超える規模になるとの予想もあります。今後IoTシステムやM2Mシステムの分野では多くのビジネスチャンスが拡がってくると期待されます。OMOIKANetプラットフォームはベンチャーをはじめとする多くの企業がIoTビジネスに参入する際のインフラストラクチャーを提供します。

又、OMOIKANetプラットフォームは企業間でのデータ流通を促進するインフラにもなり得ます。OMOIKANetプラットフォームではデータの所有権と利用権を分離し、更にはデータ交換のインセンティブシステムを構築することを可能とします。OMOIKANetプラットフォームを通して収集された生データは、データ利用者には匿名化された状態で提供されるため、個人情報を保護したまま企業間でのデータ交換を促進します。

従って、OMOIKANetプラットフォームは単にSIビジネスのインフラを提供するだけではなく、様々な企業に対してデータ交換を利用した新しいビジネスチャンスを提供します。例えば企業が新商品/新サービスのマーケティングを行う際に、ユーザーにアンケート調査を行う替わりにOMOIKANetプラットフォームを利用してユーザの生データを取得してユーザー動態を知ることが可能になります。この例では、データ取得企業の費用でハードウェアメーカーがデータ取得端末を製造し、SI企業がシステムを構築してユーザに無償(あるいは低額で)提供することを通して、ユーザの生データを取得できるようになります。広告代理店や商社はこれらのビジネスモデルを使って企業同士を結合させることにより対価を得るとすれば、様々な企業がOMOIKANetプラットフォームを使ったデータ交換により新しい事業を始めることができることになります。

既に多くの企業がこれらのシステムを独自に構築しておりますが、OMOIKANetはその名の通りオープンで多目的になシステムを目指していますので、OMOIKANetプラットフォームに参加する多くの企業や開発者によって様々に進化していきます。OMOIKANetプラットフォームに参加する全てのプレーヤーは、OMOIKANetプラットフォームを通して、他のプレーヤーの持つ知恵や情報を相互に利活用することができます。

今後、IoTとデータ交換の発達により第4次産業革命が起きると言われています。OMOIKANetプラットフォームはOMOIKANetプラットフォームに参加する多くのプレーヤーと共に新しい産業のインフラを構築していくことを目指しています。